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時の流れに願う [命]

2009.12.02 本日二本目です。

人間は地球上で唯一時の流れに逆らうことを目指す生物なのかもしれません。

そもそも生物は気が遠くなる程の時間をかけて進化という過程を踏んできた。
それを外科的・内科的に肉体を改造する事で進化過程を短縮して今日に至ります。

それでも人は100年を生き抜くことがほとんど出来ない。
それでも私たちは諦めずにいるのが、なんとも凄いというか・・・醜いというか・・・
欲には限りが無いと思う今日この頃です。

我が家には1匹の老犬:桜(メス:13歳)がおります。
最近本当に衰えが顕著に出ています。

私は彼女からは時の流れと共に、1日という時間の重みを感じることが出来ます。
妻は私と違って、意思の強さを感じているようです。
息子は言わずもかな、いつも側にいる者と思っているようです。

よくよく考えると、一番側にいる妻と息子の感じていることが正解なのかもしれません。
私のは、傍からの感想でしかないような気がします。

最近は本当に息子の側にいたがるようです。
息子の存在を確認できるところであれば静かに寝ているのですが、
そうでないと悲しい声で鳴き続けます。

なんとも手のかかる おばあちゃんだと 妻がため息混じりに申しておりました。
でも、彼女の世話は吝かではないようです。

あと2年は生きてほしい。
彼女の温もりを手で感じながら、時の流れに願いました。

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昨夜の出来事・・・ [命]

2009.11.11 本日 2本目のUPです

昨夜は、24時近くに帰宅しました。
駅から徒歩で帰るのですが、雨が降っていました。
持参していた傘はなんと骨が折れてしまっていて、かなり情けない状態・・・。
でも無いよりましだと言い聞かせ、そのまま使いました。

話はこれからです。
自宅近くになり、なんともいえない雰囲気に包まれました。
確かになにかを体が感じていました。
その時は言いようの無い感じだったのですが、今思えば・・・。

あたりは寝静まり、ただ雨が降り注ぎ、道端には私一人です。
自宅前に差し掛かった時、異変に気付きました。

いつも自分の小屋で爆睡している 飼い犬の「桜」が・・・ずぶ濡れで立ち尽くしていました。
どうやらまだ出てきたばかりのようで、そんなに濡れていませんでした。

私の気配を察したのか?とも思ったのですが・・・そうではないようでした。
だって、この数年間お出迎えなど皆無だった彼女が、そんなことするわけありません。
しかも、深夜に雨が降っているのですからなおさらです。

とにかく、私は近づきました・・・。
すると、私に向かって低い声で威嚇の唸りを挙げ始めました。

私はあまりのショックに動けなくなりました。
そして、そのまま玄関に向かおうとすると、吠えるのです。

なんなんだ・・・?少々怒りを覚えて戻るとまた唸る・・・。

しゃがんで彼女と視線を合わせようとして、やっと異変に気がつきました。
そう・・・彼女は私を見て唸りを挙げている訳ではないのです。

だいたい、私の1m後方を睨んで唸っているのです。
なにかがいる・・・しかもそれは彼女の家族である私にとって良くない者?と彼女は判断している。

自宅前であるのに、私は携帯で電話し寝ている妻を起こした。
そして、塩を持って来るように指示した。

玄関の外で受け取ると、自分自身の背中はもとより、
雨の中だったが周囲に向けて塩を振りまいた。

途端に彼女の威嚇は静まった。
表面上は平静を装いつつ、内心では・・・「ひぇ~なんなんだよ」と怯えていました。

当然、彼女はもうビショビショです。
家に入れてバスタオルで拭き、仕上げはドライヤーで乾かしました。
ご褒美に、酒のつまみのベーコンをあげて、大好きな息子の部屋で寝かせました。
なんと、5分でいびきをかいて寝てしまいました。[眠い(睡眠)]

いったいあれはなんだったのか?
あまり深く思い出したくない出来事でしたが、妻曰くやはり彼女(桜)は我が家の守り神であるのだ!
と断言されていました[たらーっ(汗)]

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タグ:守り神
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夢でなら、また会えるさ [命]

2009.11.02 本日2本目

昨夜 深夜に妻に起こされた・・・私は苦しそうに?泣いていました。

夢には最初に飼っていた犬「花子」が出てきた。
彼女はやたらと私に語りかけてきた。

「あの寒空の下、私を拾ってくれてありがとう」
「寂しがる私と一緒に寝てくれてありがとう」
「一緒に遊んでくれてありがとう」

いずれも感謝の言葉ばかりで、
私は一生懸命に「そんなことはない」と返そうと必死に
足掻いてみるのだが、声もだせなくて苦しんでいた。
目の前に座して心で語る彼女に、触れたいのに体は硬直して動かない。

悲しくて・苦しくて・・・そうこうしているうちに、揺り起こされてしまった。
今度はいつ会えるのだろう?
やるせない気持ちでいっぱいでした。

彼女が他界して、もう14年になる。
彼女は私が高校生から24歳まで実家にいた。
私も妹も多感な時期で、親と衝突したりもした。
全力で私たち兄弟と両親を癒してくれました。

母は言います。
彼女がいなかったら、あなた達になにをしたか判らないときがあったと・・・。
彼女がいたから気が紛れたのだと・・・。

だから世の中で起きているかなしい事件は他人事のようにおもえない時があり、
世が世なら我が家でも十分起こりうる話なのだと、こんこんと話していた。

いま聞くと笑い話ですが、本当は寒い話で・・・実の母でも怖いです。

こんど彼女と夢で会えたら伝えよう。

「君がいたから、今の僕があるのだと!」

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いつか迎える日 [命]

我が家の老犬(桜)は今年で14歳になる。
人間の年齢に換算すると90歳近いのではなかろうか?

中型犬である彼女は外で約13年を過ごした。
しかし、さすがに13年目の冬に、家の中に入れることにした。
そのせいか、冬毛がすっかり抜け落ちてスレンダーになってしまった。

興味が沸けばどこへでも歩いていってしまった若かりし頃・・・
いまでは食事時と息子の出迎え以外はほとんど動かないし、暇さえあれば寝ている。
食欲は旺盛でまだまだ大丈夫だろうと思われるが、
これまでしっかり区別できた茶色の体毛もだんだん白くなってきてしまった。

大好きな2階にも相当な決意がないかがり上がってこなくなった。

日増しに高まるのは息子への気配り。
弟を想う姉のように振る舞い、老いなど吹き飛ばすように健気に尽くす。
たいする息子の方は、彼が生まれる前から彼女がいるので、
彼女が常に傍にいるのをなんら不自然と思っていないようだ。(そこにいて当然!といった感じ)

眼も耳も鼻も、若いころに比べたらすっかり機能低下してしまった彼女。
いつか迎えるであろう彼女を失う日を想像しないように、息子以外の家族全員で日々務めている。

彼女がまだ幼かった頃よりも、彼女がいとおしい。
その姿も毛並みも温もりも声も存在感も・・・

短い春を超えると、彼女が一番苦手とする夏がやってくる。
去年以上に気を配らねば・・・

我々の気持ちとは逆に、時間は間違いなく彼女の時間を削っていく。

どこかで大きな決断をしなければならないとき、たぶん私が判断することになるのだろう。
その覚悟をしなければとも思っている。

いつか迎える日のために、今日生きる事を体現する彼女のために。
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タグ:家族
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