その先にあるものを目指して! [高校]
今はどんなに小さく無駄なことだと思えていても、その無駄だと思えた小さな事は積み重なり、思いも寄らないものとなる。
それを一度でも味わったとき、人は些細なことでも全力を注ぐ。
成功を知ることで、失敗を防ぐのである。
高校の部活動での経験は今日の私を形成する精神的な土台を構築することに大きく寄与してくれた。
どんなに厳しく辛い事にも耐える体・・・そして怒鳴られようが蹴られようが殴られようが折れない心。
日常生活の中でも、部活動の中でも、自分に課せられた役目を理解し、繰り返し積み重ね実践することの大切さ難しさを納得する理解力。
諸先輩方が築き上げた様々な偉業を乗り越えるための挑戦心。
自分自身・チームメイト・対抗高校への闘争心。
楽したい・遊びたい・怠けたい・寝たい・食べたい・飲みたい・・・・
毎日信じられないような激しい練習に消化し、鋼のような肉体と溢れる体力を得た高校生は、そのまま野に放てば凶器以外の何者でもない。
欲望の塊だ。
すべては、公式戦のフィールドの5人に選ばれるために・・・そして勝利のために耐える。
あの快感をもう一度味わいたい・・・ただそれだけのために・・・まあよくも3年間も励んだものである。
私が所属していた当時は、東京都でベスト8が限界だった。
平均身長175Cmもない5人でよくも戦ったと賞賛されもした。
そんな母校から1枚の往復はがきが来た。
後輩達が東京と大会で優勝したとの知らせ・・・・全国大会に進む。
東京都大会優勝・・・そして全国大会出場・・・夢にまで見た言葉である。
しかし、あまりうれしくない。
我々が血反吐を吐いて練習して戦って残した成績は、ものの10数年で乗り越えられてしまったのである。
名も知らぬ、姿も知らぬ後輩が、己の成績を乗り越えていく。
不思議な感覚である。
まあ、せっかく代表校になったのだから、ひとつでも先に進んで、次なる目標を広げてほしいものである。
そこが後輩達の目指す先となる。
フェアープレイで勝利を目指せ!
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