人脈 [職場]
転職してもう2年と4ヶ月が経過しようとしている。
バブル末期に就職して十数年。
よくもまあ時代の波に流され続けて来たものだと、思うのである。
こんな思いにふけることが出来るのは、相当精神状態が安定しているのだろうとも思う。
大きな局面は多々あったが、20代の若さもあったし、25歳で結婚していたので、
1歳年上の妻には相当助けてもらった。
そこそこ蓄えもあったし、30歳まで子供が出来なかったので身軽だったのも幸いしていたのだろう。
振り返れば絶妙なバランスでここまできている。(いい表現で言えばだが・・・)
妻や母にその話をすると、否定されて以下のような表現となる。
手すりも無い、風で揺れる縄橋を、どこからその自信が沸いているのか?理解できないほどに
振り返ることなく立ち止まることなく、飄々と笑顔で渡り、渡り切ったところで振り返り、
その危険さや恐ろしさを、後になって感じ取るのがあなたです・・・とのことでした。(私はそんなに鈍感なのか
さて、本題戻そう。
転職がもてはやされてかなりの時間が経過している。
転職だ!転職だ!と騒いでいた転職斡旋の会社も、最近は「転職は慎重に・・・」との広告に変化してきた。
これはきっと転職の要望が多いのに対して、再就職先が減ってきているのだろうと推察する(私見だが・・・)
社会人経験が長ければ長いほど、転職時には、失うものが多い。
新たな会社では、新たなルールを覚え従わなくてはならない。
新たな仲間はできるのではなく、作らなければならない。
仕事は与えられるのではなく、己からつかみ取らなければならない。
そして・・・直ちに結果を出さなければならない。
評価は転職初日から始まっているのだ。
あらゆるものが転職者には襲い掛かってくる。
そのなかで一番時間がかかるのは、人脈構築であると私は考えている。
どうしても、自分のことも相手のことも理解・信用するには時間がかかってしまう。
どこの馬の骨ともわからない人間を助けようとする人なんてそうはいない。
様々な出来事をともに経験し、はじめて私達転職者を受け入れてくれるのである。
そして、そこから他業種や同業他社から移ってきたものたちの経験は、縦横無尽に人から人へ広がっていくのだろう。
私は、理由はなんであれ転職者達を勇気ある者と思っている。
これまでの終身雇用(右肩上がり)の世の中から決別し、己の道を進むからである。
転職者達が再就職して人脈の再構築に入って約10年くらいの歳月が経過しているだろう。
そろそろ、日本の組織構造に変化が出てきても可笑しくない時期だろう。
政局や各省庁や役所にはなんら期待していない・・・一部の人間だけでは限界なんだろうと思うからだ。
我々サラリーマンは、より厳しい環境で挑戦的に次のステップに進む。
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